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小学生日本語学習者がつくる先生へのメッセージカード

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イタリアの学校は6月初旬に学年末を迎え、長い夏休みに入ります。小学生の日本語学習者が卒業するときに先生に日本語で書いたメッセージカードを送りたい、と言ったのでいっしょに文面やデザインを考えて作りました。 amazon 参考になればいいと思い、シェアします。テンプレートとしても使えますのでCanva使用者は、テンプレートリンクから自由に編集もできます。実際には、学習者に挿入するイラストを選んでもらって、文面はイタリア語を元にできるだけ簡単な形にしました(既習範囲でないものもありますが、あまり不自然にならない形にしました。)文面は手書きで書いてもらいました。イタリアの小学校では、ひとクラスにつき最低でも二人の先生が担任(文系科目:国語、歴史と理系科目:算数、理科、地理)になり、その先生が兼任できない科目がある場合、英語などの第二外国語の先生、宗教の先生、体育の先生、音楽の先生など別の先生がつきますので、メッセージカードも教科にあわせたイラストを入れて楽しみました。 注意:敬称がなくて変だと思われるかもしれませんが、イタリアの小学校では(私の知っている限りでは)先生を下の名前で呼びますので、その習慣に合わせています。見出しをTHANK YOUにしたのは、学習者の希望です。 Canva URL ( 閲覧用 ) Canva URL ( テンプレート ) よかったら、『 日本語教育に使える絵本について 』もお読みください。 閲覧 izumimassaさんによる 先生、ありがとうカード  

イタリア国民投票(Referendumレフェレンドゥム)について

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  イタリアで6月に国民投票(Referendum)が行われるので、簡単にまとめてみました。 Referendumとは Referendumの種類 Referendum abrogativoの対象となる法律 Referendum abrogativoの流れ 発議 認証 審査 告知 投票 開票 法的効果 これまでの結果 近年成立した例 近年不成立した例 2025年6月に行われるReferendumの内容 投票できる人 (在伊日本人は投票できるか) Referendumとは イタリアでは、Referendum (レフェレンドゥム)という国民投票制度が行われています。生まれたきっかけはファシズム政権の後、イタリア王政を廃止するかどうかを国民投票で決めて、国民投票の結果が国統治形態を決定した、という「成功体験」が国民の意見を反映する重要な制度として定着させたようです。政策や法律などについて国民の意見が尊重されることで政治家のみの意志で決定されることを避けたり、決定されたことを覆したりすることができます。 Referendumの種類 Referendumの中に色々な種類があり、 Referendum abrogativo 廃止を求める国民投票 Referendum costituzionale 憲法改正に関する国民投票 Referendum territoriale 特定な地域での重要決定の是非を問う国民投票 の3つが憲法で定められています。ここではReferendum abrogativo(廃止を求める国民投票)について書きます。 (これに関する憲法原文(第七十五条)は このサイト で見ることができます。) Referendum abrogativoの対象となる法律 ここでは対象とならない法律を述べます。つまり、これ以外に関する規定に関しては対象となるということです。 税法および予算に関する法律 御社および減刑に関する法律 国際条約の批准を承認する法律 憲法上拘束された内容を持つ法律、憲法規範、憲法改正法 Referendum abrogativoの流れ 流れとしては簡単にまとめると 発議→認証→審査→告知→投票→開票→法的効果 となります。 発議 50万人以上の有権者による署名、または5つ以上の州議会からの要請によって国民投票案を提出されます。 (ちなみにイタリア...