日本語教育に使える絵本 その1
絵本は、必ずしも日本語学習者に適する教材とは言えません。
- 幼児によく使う言い回しが出てくる(「おいで」「あんよ」「くっく」など。)
- 口語に近い「普通形」が主で「ます形」しか習っていない学習者には難しい
- すぐに「て形」や「た形」や「意向形」が出てくる
- オノマトペ表現が多い
ですが、
- 普通形に慣れる(私は、普通形とます形は同時に導入しています)
- 「て形」「た形」「意向系」など形に注目する
- オノマトペ表現をイメージする
というふうに考えると、使えるものもあります。
未習語彙を、イメージから想像して理解し、知識に繋げる、というのは第一言語習得の流れだと思いますが、第二言語習得にも応用できると思います。
以下に挙げるのは、私が自分の子ども用(継承語教育の一部)に使っていた絵本で、成人中心(中学生、高校生も混ざることあり)の日本語クラスで使ってみて、使い勝手が良かったものです。レベルとしては入門中心のものです。
継承語として日本語教育
— ιzυмιмαѕѕα🇯🇵🇮🇹 (@izumimassa) October 17, 2023
世界中で日本の動画を見せることが可能ですが、紙媒体の絵本で私がお世話になったのは福音館書店の「こどものとも」でした。(海外発送サービスあり)
毎月、年齢に応じた絵本が配送されます。
特に、「0,1,2」はよかったです。https://t.co/K58sbEp6u0#ちょっと日本語継承語
X(旧Twitter)で少し触れた福音館書店の「こどものとも」シリーズの中からの中でも、「こどものとも 0、1、2」シリーズは乳児が扱っても破れない厚手の絵本です。(現在入手不可能なものもあります。ぜひ再販してもらいたいものです。)
福音館書店のさむい さむい そやきよし/V.フレーブニコワ(福音館書店)
さむい/あったかい が何回も出てきて覚えられます。
もー いいかい ゆうきともこ (福音館書店)
ここよここよ かんざわとしこ/やぶうちまさゆき (Amazon)(楽天)
また、「た形」や「て形」が出てきますので、学習者側が自然に気づくきっかけになるかと思います。
今回は福音館書店のものを紹介しました。
今回は福音館書店のものを紹介しました。
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