イタリアの給食や学食について
私のこどもが小学校へ通っていた頃、「高いなあ」というイメージを持っていたのですが、現在もそのままの感触です。
細かくまとめてあったのはこのサイトで、Scuola Primaria(小学校)とScuola d'Infanzia (保育園、幼稚園)の給食費の州ごとの平均が細かく書かれています。データは2020年度のものですが、現在はさらに値上がりしていることも考慮してください。細かいデータは端折って、イタリアの平均をみてみますと、
小学校 1食当たり、€4.04、月額 €80.79 年額 €727.11
幼稚園/保育園 1食当たり、€3.99、月額 €79.72 年額 €717.44
注意:年額は長い夏休みや冬休みを除いて、ということです。
今、円安(€1=¥158)ですのでちょっと安めに見積もっても(€1=¥150)、1食600円ぐらいですね。びっくりしましたか?
- 「うちの子、少食やのに」とか思いませんか?
- 3歳児と10歳児が同じ値段?とか思いませんか?
ちなみに、普通のピザ屋で食べる直径30cm以上のマルゲリータピザが4〜7ユーロ(地域差あり)です。
高い理由として考えられるのは、
- 各学校の給食室で調理する(これは学校によって違います)からかな。
- お皿類は厚めの陶器なので、持ち運びも大変だし、食洗機でもかさばるかな。
- 給食室で食べるのでその場所の確保やそこを清掃する手間もあるのかな
- 給食担当の職員が給仕するので、もちろん人件費がかかる(生徒は座って待つ)
- おまけにプリモ+セコンドが主のメニューなのでお皿も入れ替える(どんだけ手がかかるんや!)
付け足しますが、給食費は所得税申告時に控除対象になりますし、ISEE(家庭の経済指標みたいなもの)条件によっては、払う額が減額されます。それでも、高い!
ついでに、大学の学食の値段も除いてみました。
私のいる地域から通う人が多いピサ大学(トスカーナ州)は以下の通りです。
フルコースじゃない1:プリモ+セコンド+付け合わせ+フルーツかヨーグルトかデザート+パン+飲み物
フルコースじゃない2:プリモ+セコンド+付け合わせ+フルーツかヨーグルトかデザート+パン+飲み物
前述したISEEは、家庭の経済指標みたいなもので、預金額、持ち家、車など財産、をあわせて計算するもので、提出は義務ではなく提出しなかったら最高額を支払う、という仕組みになっています。医療費や交通費などもこのISEEでカテゴリーが決まっていて割引される仕組みになっています。例えば、この学食の値段に関しても次のような表で細かく値段が決まっています。
ピサ大学の学食の値段2023 |
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