(伊生活) 国際免許証の申請(2024年11月書き加え)

国際免許証を申請する際、できるだけオンラインでできることはオンラインで済ませて、何度もMotorizzazioneに足を運ばなくていいやり方を書き留めておきます。

本人が申請書類を直接持ち込むことを前提としています(代理人を立てる場合は、多少手続きや必要書類が変わります)。

途中でSPID(またはCIE:電子身分証)が必要となります。

Motorizzazione Civileは運輸省管轄の機関で各県に事務所があり、免許証や、車両関連の手続きを行うところです。(日本だと免許証は警察署の管轄ですが。)

まず、関連のサイトに行きます。

"permesso internazionale di guida"で検索、または、直接、運輸省のこのリンクに行きます。

https://www.mit.gov.it/permesso-internazionale-di-guida


こんな感じです。ここに"Convenzionedi Ginevra 1949"か”Convenzione di Vienna 1968"か間違えないようにしてください、と書いてありますが、日本はジュネーブ交通条約の加盟国なので残念ながら有効期限は1年です。

そして、下の方へスクロールすると


ここで、Documentazioneの"online sul Portale dell'automobilista"をクリックすると"TT746"というこんな申込書のPDFがダウンロードされます。
いろいろなフォームがダウンロードできるページに入ります。
(2024年11月更新)
そこで下にスクロールしてModulo TT746というフォームをダウンロード(Scaricaをクリック)してプリントアウトしてください。(Modulo TT 746Cではありません。)
下の写真(2023年)では2ページでしたが、現在は個人情報に関する注意書きが加わって8ページとなります。




まずは申込書ゲットです。記入の仕方はまた後で記述しますので、とりあえずプリントアウトしてください。

必要提出書類など

ここにも書かれているように提出するのは:
  1. TT746(という申し込み用紙:今ダウンロードしたものです。)
  2. 支払い受領書(PagopaでN004という部門の手数料€10,20と交付のための印紙代€16.00を支払う)(手順①〜⑦)
  3. 収入印紙16€
  4. 写真2枚(同じもの、証明写真の大きさ、1枚は本人証明の署名付き:後で説明します)
  5. イタリアの免許証の表裏のコピー(原本も申請時と配布時に持参)
  6. そして、EU圏外の市民(例えば日本国籍の人)は滞在許可証のコピー(原本も申請時と配布時に持参)

次に支払い方法ですがちょっと分かりにくかったので詳しく説明します。
公的機関への支払いはイタリアではPagoPAというシステムを使って支払うことになっています。

上の画面の"Guida ai pagamenti delle pratiche di motorizzazione tramite PagoPA"をクリックすると下のようなページになります。

番号に従って説明します。
①  "area riservata del Portale dell'automobilista"をクリックしてます。ここでSPID(またはCIE)が必要となります。

SPIDでログインすると、なんとこんな画面が!私の運転免許の詳細が出てくるのです。違反をしていない優良運転手の私は持ち点30点です!

ここで、左のメニュー(Cittadino)に注目!

②この中の"Accesso ai servizi"を開くとさらにサブメニューが出てきます。サブメニューの中の"Pagamento pratiche online PagoPA"をクリックします(↓)

③ "Nuovo pagamento"をクリック(↓)

④Trento住民でなければ"Nazionale"を選ぶ

⑤ "Selezione Pratica"項目の右の方にある「」印をクリックして”N004なんたらかんたら”のところまでスクロールして、そのあと"RILASCIO PERMESSO INTERNAZINOALE DI GUIDA (国際免許証発行)"を選択します。

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その後、"Aggiungi"とか”Conferma"とかひたすら押す。





⑥ "I miei pagamenti"という項目に到達!

"I miei pagamenti"のセクションで右にある➕マークをクリックすると
- Dettagli
- Stampa avviso di pagamento
- Paga Online
と出てきます。PagoPAの支払いに慣れている方はそのまま”Paga Online"に行って支払いをしてもいいですが、QRコードをプリントアウトしてゆっくり支払いをしたい方は、"Stampa avviso di pagamento"を選択します。


するとこんなPDFが出てきます。

ここに、PagoPAで支払う用のQRコードがついていますが、€10.20と€16.00のふたつあるので、2回分の支払いをすることになります。私は自分の銀行や郵便局のアプリで"PagoPAの支払い"という項目でQRコードを読み込み支払いました。(手数料は銀行によって変わります)

⑦支払い後、受領証をプリントアウトしますが、説明(↓)によると銀行や郵便局の受領証ではなく"Portale dell'automobilista"の受領証でなくては行けないと書いてあります。
ですから、もう一度戻って、①→②⇨③まで行き、今度は"I miei pagamenti"をクリック。
⑥の右の➕マークで今度は"Stampa Ricevuta di pagamento"を選択。
これで支払い済みという証明書が出てきました。




最後に申し込み用紙の記入方法です。1枚目と2枚目に同じように記入してください。



提出

そしていよいよ免許交付所に書類を提出します。
こうして必要提出書類のおさらいします。
  1. TT746(申し込み用紙)
  2. 支払い受領書
  3. 収入印紙16€
  4. 写真2枚(同じもの、証明写真の大きさ、1枚は本人証明の署名付き:後で説明します)
  5. イタリアの免許証の表裏のコピー
  6. そして、EU圏外の市民(例えば日本国籍の人)は滞在許可証のコピー
交付所によって受付方法は変わるので各自問い合わせたりして確認してください。私の場合、書類を持って嬉々としていくと「予約はしてありますか」と言われ「ないです」と悲しく答える羽目に!幸い、待っている人が少なかったので当日すぐに受付してもらうことができましたが、インターネット上には書かれていなくて現地に行かなければ分からないことが多々あります。電話をして問い合わせてもいいですが電話がなかなか通じないこともあるようです。

上にあげた中で、3番の収入印紙は受け取る時に必要となるので申請時には必要ありません。Tabacchiなどで購入することができます。
上記以外に提出はしないけど持参必要なものもあります。
- オリジナルの免許証
- オリジナルの滞在許可証
- 免許所以外の身分証明証

身分証明証は「本人証明の署名付き証明写真」作成時に必要となります。
つまり、窓口の係員が写真と身分証明証と本人を見比べて、「この写真はこの身分証明証の持ち主のものに間違いありません」という証明書を2枚のうち1枚の写真に添付するのです。
Ginevre(ジュネーヴ)かVienna(ウイーン)のどちらか、と聞かれることがありますが、日本で使用する場合は「Ginevra」と答えてください。

すべて提出書類を確認してもらってOKだと、「書類受領証」が発行され、「これをもって10日後ぐらい(事務所によって必要日数は多少変わる)に受け取りに来てください」と言われます。しつこいですが、受け取る時に16ユーロの収入印紙を忘れないでください。

以上です。支払いにいたるまでがちょっとわかりづらかったので書き留めておきました。
健闘を祈ります。

追記
10日後に来てくれ、と言われましたのでネットで14日後の都合の良い日時を予約して行ったところ、時間きっかりに名前を呼ばれ、
  • 16ユーロの収入印紙を渡す
  • 国際免許証記載事項に間違いがないか確認する
  • 受け取り証にサインする
をすませ、7分後には終了していました。イタリア進歩したなあ、と感慨深いです。


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